Kindleで写真集を出版してみたいとお考えではないでしょうか。
旅行に行った時に撮った写真を自分の財産にできたら嬉しいですよね。
そんな時に役に立つのがKindleでの写真集出版で、余計な費用が一切かからずに写真集を作ることができます。
僕は実際にベトナムに旅行した時に撮った写真を、写真集という形でまとめ、出版しました。
50mmで切り撮る世界 ベトナム中部(ダナン・ホイアン)
本記事では、写真集作成までの流れを、初めてKindleで出版する方にもわかりやすく紹介します。
Kindleで写真集を出版するまでの流れ
Kindleで写真集を出版するまでの流れは大きく以下の通りです。
(1)原稿作成
(2)表紙の準備
(3)Kindle comic creatorをインストール
(4)mobiファイルに変換
(5)KDPに登録
(6)KDPで出版
簡単にまとめると、canvaとKindle comic creatorとKindle direct publishing(KDP)を用いて無料で出版可能です。
それぞれの内容を以下に説明します。
(1)原稿作成
まずは写真集に必要な原稿を作成します。
写真集において各ページのレイアウト作成は重要な工程で、canvaで無料で作ることができます。
原稿作成の流れは以下のとおりです。
①カスタムサイズで1600×2560pxにする
canvaのトップページから、カスタムサイズをクリックし、縦向きの写真集を作成する場合はサイズは1600×2560pxで作成します。
②各ページレイアウトを作成する
次に各ページのレイアウトを作成していきます。
以下がレイアウトの作成例で、一ページの中に自分が撮った写真を複数枚掲載し、コメントを記入しています。
写真だけでなく、その時感じた言葉などを入れるとより良い写真集になりそうですね。
自分でレイアウトを考えてもいいですが、canvaはレイアウトデザインが豊富にあるので、気に入ったものがあればすでにあるデザインを活用してみてください。
③PNGファイルでダウンロードする
各ページの作成が完了したら、PGNファイルでダウンロードします。
共有→ダウンロードをクリックし、ファイルの種類がPNGになっていることを確認したらダウンロードをクリックします。
ダウンロードが完了すると以下のようにフォルダが作成されるのでわかりやすい名前で保存しておいてください。
これで原稿の準備は完了で、次に表紙の準備に移ります。
(2)表紙の準備
表紙も同じくcanvaで作成します。
原稿作成と同様にcanvaのドップページからカスタムサイズ、1600×2560pxで作成し、ダウンロードの際はjpegファイルでダウンロードします。
(1)(2)まで完成すれば、写真集の内容自体は完成なので後は出版に向けて準備していくだけです。
(3)Kindle comic creatorをインストール
(1)(2)で作成した原稿と表紙をKindle出版に必要な形式に変更するためKindle comic creatorを使用します。
ネットで「Kindle comic creator」と検索し、「ダウンロード」をクリック。
そうするとパソコンにKindle comic creatorがインストールされます。
(4)mobiファイルに変換
Kindle出版ではKindle direct publishingを利用しますが、その際にはmobiファイルというファイルに変換する必要があります。
Mobiファイルは(3)のKindle comic creatorで作成できます。
mobiファイルの作成方法は以下のとおりです。
①新しい本を作成をクリック
Kindle comic creatorを起動し、新しい本を作成をクリックします。
②各種設定
言語など各種設定を行います。
言語:自分が使用する言語
Kindleパネルビュー:ガイド付きのナビゲーション体験 基本的にいいえでOK。
本の組み方向:どの向きで本を作成したいか 縦向きが多い
本のページ進行方向:右から左か、左から右かを選択
選択が完了したら「続ける」をクリック。
③タイトルなどを入力
タイトルと著者の欄にそれぞれ入力し、カバー画像では表紙のjpegファイルを選択します。
また、保存先の選択で、mobiファイルの作成場所を決めます。
それぞれ入力が完了したらページの追加の開始をクリック。
④原稿を選択
(1)③で作成した原稿フォルダを開き、PNGファイルを全て選択してOpenをクリック。
⑤mobiファイル作成
以下のように本の内容が表示されます。
内容確認後、問題がなければ「ビルド」タブの「ビルド&プレビュー」をクリックしmobiファイルを作成します。
以下のような表記があればmobiファイルの作成完了です。
③で指定した保存先を確認するとmobiファイルが作成されていることが確認できます。
あとはKindle direct publishingに登録するだけです。
(5)KDPで出版
mobiファイルの作成が完了したらいよいよKindle direct publishingで出版です。
出版の流れは以下のとおりです。
①KDPにサインイン
Kindle direct publishingでサインインをすると以下のような画面が出てきます。
②Kindle本の詳細を記入
各内容をそれぞれ記入していきます。
ただし、(オプション)の箇所は必須ではないので飛ばしても問題ありません。
必要箇所の記入が完了したら、保存して続行をクリックします。
③Kindle本のコンテンツを記入
次にKindle本のコンテンツを埋めていきます。
「電子書籍の原稿をアップロード」で(4)で作成したmobiファイルを、表紙の「参照」では(2)で作成したjpegファイルを選択します。
④kindle本の価格設定を記入
以下画像のように、各項目を記入していきます。
基本的にロイヤリティは70パーセントで問題ありません。
価格はAmozon.co.jpの欄に数字を打ち込むと、その他の欄にも換算して記入されます。
最後に「Kindle本を出版」をクリックすると72時間以内に出版されます。
お疲れ様でした。
Kindleで写真集を出版するメリット
Kindleで写真集を出版するメリットは以下の通りです。
・コストがかからない
・写真に対するモチベーションが向上する
・財産として残る
コストがかからない
本を出版社から出版する場合100万円以上かかりますが、Kindleで出版すればコストがかかりません。
もちろん機材や、写真撮影に行く工程でのコストはかかりますが、出版自体はタダで行うことが可能です。
初期費用ゼロで自分の本を出すことができるなら、やってみる価値はありですよね。
少しでも出版に興味を持っている方は、失敗してもいいのでまずは実際に出版してみましょう。
写真に対するモチベーションが向上する
Kindleで写真集を出版することで写真に対するモチベーションが向上し、写真を撮るのがさらに楽しくなります。
また、写真集を作成するにあたり、テーマを決める必要があるため、どんな写真を撮りたいか自分と向き合うきっかけにもなりますね。
何か自分の中でテーマを持って写真を撮るのと、ただ茫然と写真を撮るのとでは写真の質も間違いなく変わってきます。
財産として残る
写真集として出版すれば、自分の財産として世の中に残すことができます。
写真を撮っても、カメラロールに入れっぱなしで全く見直さないのは少しもったいないですよね。
しかし、写真集と出版することで、時間が経っても作品として世の中に残ります。
大袈裟にいうとKindleで写真集を出版することで、自分の生きた証として世の中に作品を残ることができるわけです。
>>50mmで切り撮る世界 ベトナム中部(ダナン・ホイアン)
さいごに
Kindleで写真集を出版することで写真を財産として残すことが可能であり、なおかつ出版に費用がかかりません。
初期費用がゼロな上に、稼ぐことができるチャンスを手に入れることができるKindle出版。
これほど魅力的な仕組みはないのではないでしょうか。
写真が好きな方であれば、誰でもチャレンジできることなので、ぜひ今すぐKindle出版を始めましょう。
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