※2022年4月4日に更新しています
「軽バンの外装を塗装したいけど業者に頼むと高いし、自分で安く仕上げたい」
「自分で塗装するのに必要な工程と、かかる時間が知りたい」
この記事はそんな方へ向けて書いています。
- 軽バンの塗装で用意するもの
- 軽バン塗装手順
- 軽バンを塗装した感想
- 失敗箇所
- 塗装から3カ月経過した様子
- さいごに
最近、車をコンパクトカーから軽バンのエブリイに変えました。
スズキエブリイはキャンプに最適 選んだ理由と残念な部分も紹介
キャンプや旅行などのアウトドアで使用する予定なので、それらしい雰囲気にしたいと思っていました。
そこで塗装を調べていたのですが、業者に頼むと15万はかかるとのこと、、
それなら「自分でやってしまおう」ということでタカラ塗料の水性塗料でDIYしました。
軽バンの塗装に必要なもの、塗装手順、失敗箇所について以下で説明します。
それでは早速いきましょう。
軽バンの塗装で用意するもの
■水性塗料 イーグルブルーグレー 4kg
■水性塗料 マットブラック 1kg
■刷毛塗り全塗装用 刷毛・ローラーセット 1人分
■新聞紙
■カッター
■水
ステンシルで必要なもの
■文字をかたどったA4クリアファイル
■水性塗料 白
■スポンジ
計¥22,350
以下のタカラ塗料のホームページを見て準備しました。
刷毛塗り全塗装用 刷毛・ローラーセット
三菱 ミニキャブをイーグルブルーグレーで刷毛塗全塗装!
水性塗料の必要な量はタカラ塗料のホームページに
軽トラック・軽バン・コンパクトカー 3~4kg
とあったのでそれを参考に購入しました。
イーグルブルーグレーは結構余ったので3kgでもよかったと思います。
新聞紙、カッター、水は刷毛・ローラーセットにはついていないので、自分で用意する必要があります。
以上が用意するものです。
刷毛・ローラーセットは自分でホームセンターなどで準備することも可能です。
今回は何もかも初めてで心配だったので、セットを購入しました。
初めて塗装を行う方はタカラ塗料の「刷毛・ローラーセット」を購入すれば間違いないです。
次は実際に塗装手順を説明します。
軽バン塗装手順
大きく分けて6つの工程で塗装しました。
①マスキング
②足付け
③脱脂
④塗装 マットブラック
⑤塗装 イーグルブルーグレー
⑥ステンシル
タカラ塗料のホームページに塗装手順が書いてあるので参考にして行いました。
刷毛とローラーで車の塗り方
それぞれ説明していきます。
1日目 ①マスキング
作業時間:3~4時間/2人
きれいに見せるためにこの工程は非常に大切です。
窓、ライト、タイヤなど色がついてほしくない部分にマスキングをします。
今回はスプレーではなく、刷毛とローラーで塗装するため、最低限の縁の部分だけマスキングを行いました。
父と二人で行い3~4時間かかりました。
最初のこのマスキングが仕上がりに大きく影響しますので、大変ですがめげずにやりましょう。
カーブの部分はカッターで切り込みを入れ、調整する。
②足付け
作業時間 1~2時間/2人
塗料が定着しやすくなるように、#600の耐水ペーパーで表面を削ります。
削ると白い粉が出てきて手につくようになります。
この作業を色を塗る部分全体的に行います。
サンダーなどがあると楽です。
しかし、手のほうが細かい部分もできるので広い部分はサンダー、細かい箇所は手で行うといいでしょう。
③脱脂
作業時間:1時間/2人
ウエスに脱脂用のシンナーを含ませワックス分を除去します。
刷毛・ローラーセットに入っている、ウエスとワックスオフを使用し、足付け時に出た白い粉もすべてふき取ります。
ワックスオフをしみこませて拭いたウエスで拭いた後すぐに乾拭きをします。
④塗装 マットブラック
作業時間:2~3時間/2人
上記の作業が終わったらいよいよ塗装に入ります。
僕はメインをイーグルブルーグレー、フロント・リアのバンパーの部分をマットブラックで塗装しました。
イーグルブルーグレーとの境目の部分をマスキングした後、マットブラックの塗装をしました。
まず塗料の準備をします。
マットブラックを容器に入れ水で薄めます。
水の割合は5~15パーセントです。
僕は目分量で行いましたが計量してもいいでしょう。
塗装は2回行いました。
一回目を塗り、乾燥してから2回目を行いました。
結構早く乾燥したので1回目と2回目の間は大体30分くらいです。(塗装時気温 8度前後 2022/1/1)
できるだけ薄く塗ることです。
タカラ塗料のホームページに塗り方の動画もあるのでご覧ください。
濃く塗ってしまうと、液が垂れて跡が残ります。
実際に僕もあとが残ってしまった箇所もあるのでとにかく「薄く何度も」を心がけでください。
ここで1日目が終了です。
作業時間がだいだい9:00~17:00くらいです。
初めてということもあってなかなか時間がかかりました。
次にいきましょう。
2日目 ⑤塗装 イーグルブルーグレー
作業時間:4~5時間/2人
2日目はイーグルブルーグレーの塗装を行いました。
塗装前に足付けが足りなかった部分をやすりで再度削り、全体的にもう一度脱脂を行いました。
1日目と2日目の間に砂埃などがつくため、日にちをまたいで作業するときは塗装前にほこりなどを取り除いでおく必要があります。
まず1日目に塗装したマットブラックとの境目にマスキングを行いました。
液が垂れる可能性があるので新聞紙を使い写真のように覆いました。
イーグルブルーグレーは3度塗りしました。
2度塗りで十分だと思っていましたが、色が薄い部分があったため3回目を塗りました。
自分が納得できるまで重ね塗りをすることができるのも手塗りの良さですね!
1度目塗装後
3度塗り終わったらマスキングをはがしていきます。
マスキングをはがすときに完全に乾いた状態ではがすと塗料までくっついてしまうので、乾ききる前にはがすのが大切です。
ちなみに僕は乾いてからはがしたので縁の塗料がはがれてしまいました、、
マスキングをはがしたらメインの塗装は完成です。
3日目 ⑥ステンシル
作業時間 30分/1人
最後にステンシルで、文字を入れました。
ステンシルシートの製作方法は以下の記事で紹介しています。
【簡単】自作ステンシルシートで車に文字を入れてみた【ステンシル】
前もって準備したクリアファイルをマスキングテープで車にとめて、スポンジでポンポンはたいていきます。
かすれるくらいの塗料で行いましょう
塗料をつけすぎると文字が滲んでしまいます。
ステンシルが終わったらやっと完成です。
なかなか手間がかかりましたが非常に気に入っています^^
軽バン塗装を行った感想
①楽しい
塗装自体まったくの初心者で初めてだったのですが、何とかなり全体的に楽しかったです。
今ではサイトやYouTubeに同じような経験をされている方の様子が見れるので初心者でも楽しく行うことができます。
②自分の車が好きになる
完成してから感じたことなのですが、自分の車が塗装前よりも好きになります。
手間をかけるとその分愛着がわき、大切にできると思います。
また、他の人とは違う自分オリジナルの車ということで気分が上がるので、「人と違う車にしたい」という人に塗装はおすすめです。
③一人ではしんどい
もともとは一人で塗装をする予定でしたが、父が手伝うといってくれ二人で行いました。
二人でも2日会社員の働く時間くらいの作業でしたので一人で行っていたらもっと時間がかかったはずです。
一人で行う予定の方は誰かにお願いすることをお勧めします。
特に、マスキング、足付け、塗装が一人だときついです。。
これから「自分で塗装をしよう」と思っている方もいると思います。
そこで僕が今回失敗したな、、と思う部分を紹介します。
自分で行うときに参考にしてください。
失敗箇所
①気づかないうちに塗料が垂れてしまい跡が残った
全体を薄く塗り段差をなくすことを意識していたのですが、気づかないうちに塗料が垂れていて跡が残ってしまいました。
自分の塗っている個所周辺を見渡して、塗料が垂れている個所がないか確認するといいでしょう。
ちなみにエブリワンの綴りが間違ってますね笑
後日修正しています^^
②マットブラックの上にマスキングをしたらはがすときに塗装がはがれた
2日目にイーグルプルーグレーを塗装するために、マットブラック部分にマスキングをしたのですがはがすときにマットブラックの塗装も剥がれました。
マットブラックの部分は非鉄なので非鉄バインダーを塗っておけば良かったと思います。
刷毛とローラーで車の塗り方
タカラ塗料ホームページの5番の下塗りで非鉄バインダーを塗る作業があります。
今回僕は銀色で塗装されていたので必要ないと判断したのですが、非鉄部分は非鉄バインダーを塗っておいたほうがはがれにくいそうなので塗っておいたほうが良いです。
はがれた部分にマットブラックをもう一度塗ったら修復できました。
③塗装終了後マスキングをはがすタイミングが遅かった
塗装終了後にマスキングをはがすのですが、完全に乾燥しきった後にはがしたため、塗料まで一緒にはがれてしまいました。
その時はカッターで切れ込みをいれてからはがす必要があります。
マスキングをはがすタイミングに気を付けましょう。
はがれた部分は塗料を塗りなおしたことできれいになりました。
塗装から3カ月たった軽バンの塗装の状態
①非鉄部分にはがれが生じている
非鉄の部分には塗装の前に非鉄バインダーを塗るべきだったのですが、塗るのを忘れてしまったため、非鉄の部分に塗装の剥がれが見られます。
タカラ塗料の塗装セットを購入すると非鉄バインダーがセットの中に入っていますので、非鉄バインダーを忘れずに塗ることをお勧めします。
僕はもっと剥がれがひどくなったらまた表面をやすりで削り、非鉄バインダーをぬってから塗りなおそうと思っています。
②鉄の部分はきれいな状態
鉄の部分に関してはほとんど塗装が剥がれていません。
また、マットな質感のため洗車を全くしていなくても汚れが目立ちません。
塗装してから一回も洗車していませんがきれいな状態です。
洗車がめんどくさい人にとってマットな質感の塗装は良い選択かもしれませんね!
さいごに
今回初めて軽バンの塗装に挑戦しましたが想像以上に上手にできて非常に満足しています。
マスキングのはがすタイミングや、非鉄バインダーの塗り忘れ等、失敗もありましたが総じて挑戦して良かったと感じています。
総額2万円程度、2日ほどで軽バンの塗装ができるので気になっている方はぜひやってみてください。
ではまた!
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